9トレッキング最終日。ついにエベレストを見る。

下山開始

本日がトレッキング最終日。
サンライズを見るため、起床予定は早朝5時半だったが、わたしもガイドもともに寝過ごし、目が覚めた時は6時をまわっていた。
急いで丘の上に登るが、すでに陽は昇ったあとだった。日の出を見ることはできなかったが、今朝も雲ひとつなく、澄みきった青空と朝陽に輝くヒマラヤを堪能することができたので、まあよしとしよう。
チャーで体をあたため、またしてもヌードルスープとオムレツを食べてから出発。
この山の中で、何度チャーとヌードルスープを口にしたことか。山の友である。

下山開始。

ヒマラヤ

やはり下りは楽だ。上りでぜえぜえと喘いでいたのが嘘のようだ。
雨でぬれていた地面も完全に乾いていて歩きやすい。
ただ、体力的には問題ないが、だんだんと膝がわらうようになってきた。
急な下り坂では、時々休息をいれ、平地は休みなしで歩くようにした。
なんとか山を下りきり、農村地帯に入ると、日差しがきつく汗だくになってきた。
この二日間、風呂に入っていないし、シャワーも浴びていない。山の宿にそういった設備はついていない。山の男は匂いもワイルドなのだ。
腕時計をはずすと日焼けのあとがついている。
はやく街にもどって熱いシャワーが浴びたい。

エベレスト

「そうだ、書き忘れていた」と当時に日記に書き残していることがある。
この下山途中に、ついにエベレストをこの目で見ることができたのだった。
障碍となる丘を越え、少し開けた道で、ガイドに教えられた。遠くに見えるあれがエベレストだと。
ああ、あれが世界一の山か、と感慨もひとしおだったが、あまりにも遠いうえ、幾重にもつらなった山々の一角に過ぎず、その偉容さがいまいち実感できなかったのが残念であった。
まあ、でもせっかくなので記念撮影。

たぶん、あれがエベレスト。違うかも。自信なし。
ヒマラヤ

ガイドに撮影してもらう。
ヒマラヤ

正直なところ、エベレスト単体よりもヒマラヤ全体のほうがインパクトははるかに上だ。エベレストなど遠くから見ても、単なる連山にすぎない。登頂を目指すならともかく、単に見るだけなら、エベレストはあまり大きな見どころはない。
早朝の澄み切った空の下に浮かぶヒマラヤと、満天の星空。この二つが最高である。
ヒマラヤに行くなら、朝と夜がいい。

昼間は暑いし、雲も多くて、あまり見えない。
これはネパールに限らず、他の山でも同じことだろう。

参考写真

バスに乗ってカトマンズへ

エベレストをはるか背後に感じつつ、下山開始から7時間かかって、ようやくバス停に到着。午後3時頃、もうヘロヘロ状態である。
バス停にはバスが一台とまっていたが、満席状態で次のバスもいつやって来るかわからないらしい。
それではということで、バスの屋根の上に乗ることになった。もちろん、初めての体験だ。

参考写真
ネパールバス
photo credit: Climb to Pokara World Peace Pagoda via photopin (license)

ちなみにこちらのバスの屋根の上は、荷物置きとして使われている。大きな荷物は屋根の上に置いて、ロープや網で落ちないようにくくりつけておくのだ。
そんな荷物スペースに、ガイドと二人で座りこむ。すっかり荷物扱いである。落とされないように、荷台のポールにしがみつく。

老朽化したエンジンは貧弱なパワーだし、満員の乗客と荷物の重さでバスはとても遅い。あまり怖くない。多少揺れる程度。
山の風を全身に受けながらのバス屋上旅は、なかなか快適でおもしろかった。
が、下山でかいた汗がひいてきたら、しだいに寒くなってきた。ウインドブレイカーを着て寒さをしのぐ。
さすがにこのまま屋根の上に乗り続けるのは辛い。途中の停留所で車内へ移動し、乗り換え地点まで立ったまま乗車。
無事にバスを乗り換え、今度はきちんと席に座ることができた。

あとはカトマンズまで一直線である。距離にしたら30kmくらいなのだろうが、バスは道中で幾度となく客をピックアップするために停車を繰り返すので、遅々として進まない。
車掌係の若い少年二人が忙しそうに動き回っていた。客を見つけたら運転手に合図を送り、荷物を屋根に乗せ、客を席に案内して、料金を回収してととにかく忙しい。
ちなみにバスのドアは常に開けっぱなしで、車掌の兄ちゃん二人はステップに乗って常にスタンバイ。
運転手への合図は、バスの車体を叩いて知らせる。ドンと一度叩くと出発よし、二度叩くと停車せよ、みたいな感じ(正確には不明だけど)。かなり大きい音で叩くのでかなりやかましい。

最後にはすし詰め状態となり、そのままカトマンズへ向かう。
田舎道をひた走る。周囲はすっかり真っ暗となり、ほとんど何も見えない。
ようやく見えたカトマンズの町あかりが妙に懐かしく感じた。
やはり自分は文明社会というか、現代機械化社会に属しているのだと痛感させられた。
こうして無事にカトマンズ到着。
長いバスの旅となった。

カトマンズ帰還

バスを降りたその足でガイドとともにレストランで夕食を取りに行く。
チキンスープとチキンモモ(ネパール風揚げ餃子)とチキンフライドライス(焼き飯)を注文。なんだか鶏肉ばっかりだが、すっかり満腹となった。特にモモはうまい。日本人に舌によく合う。

ここでガイドに約束していたトレッキング代の残り全額40ドルを渡す。これですべての支払いは終了。追加料金などは請求されなかった。意外と良心的かもしれない、このガイド。まあ毎晩のように酔っ払い、翌朝寝過ごして日の出を見逃すこともあったけど。

明日からはネパール第2の町、ポカラへ向かう計画だった。
ガイドにもその旨を伝えてある。
トレッキング出発の前に泊まっていたゲストハウスでポカラ行きのバスチケットを手配していたので、まずチケットを受け取りに行く。
よくわからないが、ガイドもチケットを受け取っていた。まさか、一緒にポカラまで行くつもりなのか。いや、もうガイドは必要ないのだが。そう伝えても、何やらモゴモゴと答えるガイド氏。
ガイドは明日の朝、迎えに来ると言っている。ほんと、どうするつもりなのだろう。

まあいいか、今日は疲れているし、明日の朝考えよう。
あいにくとそのゲストハウスは満室で部屋が取れなかった。しかたなく隣の宿へ。
部屋は空いていた。ベッドが3つ置いてあるというトリプルベッドルーム。これで6ドル。無駄に安いし、ベッドも無駄である。
電力で沸かすホットシャワーも利用可能。これはうれしい。
熱いシャワーを浴びる。3日ぶりの入浴だ。まさに生き返った気分。

30分近くたっぷりと浴びる。
貴重な電力と水を無駄にしてしまった。
文明最高。

まあ、エベレストはろくに見られなかったが、ヒマラヤの大自然を堪能できたので、大満足のトレッキングだった。
何のトラブルもなく帰還できたので、なおよし。
これで80ドルは安いのか高いのか、さっぱりわからないが、自分が満足できたのでそれでよし。

明日も早い。
そうそうに眠りにつくことにした。

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