8ヒマラヤの満天の星空に感動する

早朝のヒマラヤ

トレッキング2日目。
朝日が昇りきらぬうちにガイドに起こされた。
早朝のヒマラヤを見に行くとのことだ。
時刻は朝6時前なのだが、家の人たちはすでに活動を開始していた。昨晩は遅くまで宴会をしていたはずだが、元気な人たちである。

重い体をひきずるようにして、小高い丘を登ると、素晴らしい景色が広がっていた。
ヒマラヤの大パノラマだ。

こいつはすごい。声も出ない。
雲ひとつない澄み切った空の上に蜃気楼のようにぽっかりと浮かんだ雪山群。

「グレートビュー」「ナイスビュー」とただうわ言のように感嘆するのみ。

しばし、パノラマビューを満喫。

おそらく、これがその時の写真。あまり写りがよくない。迫力も伝わらない。
ヒマラヤ

宿に戻り、朝食。
またしてもインスタントラーメン。二食連続となる。でもうまい。
食後にチャーを飲み、ほっと一息つく。

それからトレッキングに出発。
本日はさらに高い山を目指すとのことだ。
エベレストが見える地点まではもう少しかかるようだ。
またしても、ぜえぜえと喘ぎながら山登り。

歩くこと5時間ほどで今夜の宿に到着した。
宿といっても、昨日と同じくただの民家に過ぎないのだが、こちらの方が広くて清潔だった。一応、寝る場所もベッド風になっており、真新しい枕カバーがひと際目立っていた。
ちょうど昼過ぎで、ネパールカレーとライスで昼食。その後は、お約束のチャー。
何かあるたびにチャーを飲む。

展望台へ

宿に荷物を置いて、展望台を目指す。軽装なので足取りも軽やかである。
いくつもの丘を越え、この辺りで最も見晴らしの良いという展望台に着いたのが午後3時頃だったろうか。

あいにくと空には雲がかかっており、望みのエベレストは見ることができなかった。
それでも人間の視界には収まりきらない大パノラマには、ただ圧倒されるしかなかった。
とにかく迫力が凄いのだ。
テレビや写真で見るのとは、大違いである。肉体と精神に直接迫りくる圧力が半端じゃない。やはり、直接自分の体で感じるべきだ。

近くの丘に上では、ネパールの少女が一人、たたずんでいた。
農作業の途中で休憩しているのだろうか。
民族衣装を身にまとい、後ろ髪をたばねた少女の姿は、なんだかとても素敵だった。
ここの子どもたちは、日々ヒマラヤを眺め、風と土とともに成長していくのだ。うらやましくないと言えば嘘になる。だが、そういう生活をしたいかと問われれば、首を横に振らざるをえない。エアコンの効いた快適な部屋でテレビでも見ながら寝ころがる、そんな日本の生活に慣れきった体をそこから抜け出させるのは並たいていのことではないのだ。山での生活は、憧れだけで実践できるほど甘くはない。
しばらくそんなことを思いながら、ゆっくりと時間を過ごす。
やがて少女は丘を降りはじめ、どこかへ消えていった。

ヒマラヤ

こちらも丘を降りはじめる。
ガイドの話では、この辺りは正規のトレッキングエリアではなく、本来なら外国人は入ってはいけないそうだ。でも、もし見つかった時はネパール人になりすませば大丈夫だと笑っていた。同じ黒髪だし肌の色もそんなに変わらないからと。それでも駄目なら、いくらか賄賂を渡せばいいらしい。
確かに日本人とネパール人は良く似ている。どこか親近感を覚えるほどだ。黙っていればごまかせそうだ。
まあ、問題ないだろう。実際、取り締まりには一度も遭遇しなかった。

夕方5時過ぎに宿に戻り、またチャーを飲む。すっかりチャー漬けの毎日だ。
まだ日は明るい。
宿の目の前は広場になっていて、子どもたちが遊んでいる。

ヒマラヤ

日記をつけながら、しばらくのんびりとした時間を過ごす。

ヒマラヤに降る星

夕食は、またしても即席麺を使ったヌードルスープ。それにソーセージとオムレツ。とどめにナン2枚とカレースープが出てきた。何気に豪勢な夕食である。おそらく地元の人にとっては、かなりのごちそうに違いないが、とてもじゃないが食べきれずナン1枚を残す結果となった。申し訳ない。

夜、寝る前にトイレと歯磨きのために外へ出る。洗面所は家の外にある。
さすがに夜は冷える。
手短に用を足してから、ふと、空を見上げる。

びっくりした。
まさに満点の星空なのだ。

(参考写真)

これまた圧巻だ。
夜空にきらめく無数の星ぼし。
それに星雲まで見えるではないか。星と星とが集まり雲のような形をつくっている。まさに星雲だ。まさか肉眼でこんなにはっきり見えるとは。
天が落っこちてきそうな迫力だった。

そうか、ここはたぶん、地球上で星がもっともきれいに見える場所の一つなのだろうな。
いつまでも眺めてみたい。
実に感慨深いものがあったが、寒さと眠たさも同時に深かったので、宿に戻ることにした。

しかし、あのヒマラヤの星空は強烈に印象に残っている。それは15年以上経った今でも脳裏に焼き付いているほどだ。それほどまでにヒマラヤの星空はすばらしい。

さて、そろそろ寝るか。
ガイドはまた酒盛りのようだ。
まあ、いいか。一人で寝よう。

今日もエベレストは見られなかったが、ヒマラヤの星空を見られて大満足だ。酒など不要。もうお腹いっぱいだ。

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