6.カトマンズ市内観光

宿探しとトレッキングガイドの交渉

カトマンズの夜は寒かった。
虫も多かった。どこから侵入してくるのか、灯りの周りには虫が集まっていたのだ。電気を消すと、何かこっちに寄って来るような気がして、灯りをつけたまま眠った。
ベッド自体は、カオサンの安ゲストハウスよりも良かったので、よく眠れたほうだ。
虫は嫌なので、この宿はチェックアウトしよう。

チェックアウト後、ぶらぶらしていると、ホテルの客引きに声をかけられた。
カトマンズのタメル地区は、とにかく客引きだらけである。
一泊10ドルとの提示。高い。交渉するとすぐに6ドルに。さらにホテル税込みにしてもらう。
ネパールのホテルは税金を別途請求してくることが多い。そうならないよう、最初の交渉の時点で「Including tax」と告げておくことが大事だ。
部屋は昨日の宿よりも清潔でいい感じ。これで6ドルか。安い。が、おそらく、客引きへのリベートが入っているはずなので、少し高いのかもしれない。

この客引きは、ホテルの専属ではなくフリーのガイドをしているようで、政府発行のライセンスを見せてきて、トレッキングに行かないかと勧誘された。

む、トレッキングは今回のネパール旅行の目玉だ。

どこか現地の旅行会社のツアーにでも参加しようと思っていた。
まあ、これも巡りあわせか。
とりあえず交渉。

「エベレストが見たい」
わたしの要求はシンプルであった。できれば2泊3日くらいの行程がのぞましい。
ガイドは即座に回答。
「オッケー。それならいいところを知っている。2泊3日で行ける」
似たような条件を出す旅行者が多いのだろう、計算が早い。
ガイド代、交通費、食費などすべて込みで80ドルとのこと。
まったく見当がつかない。
日本の物価水準からすれば、とんでもなく安いが、世界最貧国のひとつであるネパールでは、かなり高価なのは間違いない。
まあマンツーマンでガイドしてくれるようだし、交渉が面倒になってきたので、その額で手を打った。
前金で40ドルを支払う。ガイドはこの金で食糧や道具を手配してくるとのこと。出発は明朝。ホテルまで迎えに来てくれるそうだ。ここでガイドとは、いったんお別れ。夜には戻ってきて、食事をしながら打ち合わせをする予定。
40ドル持って、トンズラされなきゃいいけど。

さて、このガイドの雇い方。
あとあと考えればとても危険な行為だった。
まあ、結果を先に言えば、何の問題もなかったけれど、やはり正規の旅行代理店を通して手配すべきだ。
前金を持ち逃げされるくらいなら可愛いものだ。
もし、山奥でガイドが強盗にでも豹変されたら、一巻の終わりである。人生遭難死。
提示された政府発行のライセンスだって怪しいもの。
本物を知らないのに、どうやって真贋を判別できるのか。
この時のわたしのように面倒くさがらずに、きちんとして旅行代理店に行くべきです。
カトマンズ市内には、日本語が通じる旅行社がいくつかあるので、そちらに行けばより安心。
現在ではインターネットで現地発着ツアーが予約できるようになっているようだ。1990年代とのあまりの落差に愕然。
昔ながらのバックパッカーなら、ゲストハウスで一緒になった宿泊客とグループ参加すれば、より交渉しやすくなるだろうし、仲間がいるので安心感が違う。

ダルバール広場のコニタン

ガイドと別れてから、カトマンズ市内観光へ出かける。
ダルバール広場へ向かって歩くと、狭い路地の左右に無数の土産物屋が並んでいる。
店先から英語や日本語で話しかけられ、民族楽器を手にした売り子がしつこくつきまとう。
さらには、10代前半と思われる子どもが「コンバンワ。ハシシアルヨ。ハシシハシシ」と笑いながら声をかけてくるのだ。
ハシシなのかウシシなのか、端から端までハシシ売りが走りまわるハシタナイ通りだ。
インドと違ってウシが道端で寝ていないのが、せめてもの救い。ウシシ。

強烈な通りを抜けると、ダルバール広場へ行きつく。
その手前のバサンタプルという小さな広場には青空市場が開設。仮面や刀などの骨とう品が並べられていた。
ダルバール広場には、いくつもの寺院があり、観光客と物売りとでごった返すカトマンズ最大の観光スポットにして、町の中心部。
クマリの館もここにある。

カトマンズ
(Pixabayより)

さて、どこを見ようかと道端に座ってガイドブックを広げていると、一人のネパール人青年が話しかけてきた。
大学で経営学を専攻しているが、学費が高くて苦労しているとのこと。
広場周辺をガイドするというので、半ば強引に連れられて行く。ガイド料の話をしてないけど、大丈夫だろうか。
ただガイド自体はしっかりとしていた。
寺の歴史的経緯などもしっかりと説明を受ける。

ちょうど昼飯時だったので、フリークストリートというこれまた雑然とした通りにある屋上レストランで食事をすることに。
いつ落下してもおかしくないような年代物のエレベーターに乗って屋上へ移動。格子状になったドアを手で開け閉めするタイプのエレベーターは初めてだ。古い映画でしか見たことがない。

屋上レストランは眺めもよく気持ちいい。ガイドも一緒だが、食事はわたし一人。メニューを見てもよくわからないので、フィッシュ&チップスとコーラを注文。ガイドにはドリンクだけおごった。
このガイド、なかなかのハンサムガイだが、イタリアに行ったことがあるとか、日本人の彼女がいたとか、ちょっと怪しい。いやだいぶ怪しい。かなり胡散臭い。
日本人からはコニタン(小西博之)に似ていると言われているそうだ。言われてみれば、確かに似ている。濃い顔立ちってことだな。
でもやっぱり胡散臭い。

食事のあとは、近所の曼荼羅を扱うショップへ連行される。
狭い店内におびただしい品揃え。
お香のにおい、それに紙とインクのにおいが入り混じり、独特の雰囲気を醸し出している。
ひげ面の店主のセールストークにのせられ、思わず買ってしまいそうになったが、よくよく考えれば、別に美術品を集める趣味はないし、相場もわからない。

やめておこう。

曼荼羅の絵を筒に梱包して今にも売ろうとしていた、店主は残念顔。
空気が悪くなったので、そそくさと店を出る。
コニタンともここらへんが潮時だろう。
これ以上一緒にいるとまた別の土産物屋に連れて行かれそうだ。
かなり胡散くさいコニタンだった。
まあ、ガイドはしっかりしてくれたし、話もおもしろかったので、最後にチップを少々あげた。たしか数百ルピーほど。話が本当ならば、学費の足しにでもしてほしい。
さらばコニタン。

トレッキングガイドと再会

一人でぶらぶらしてから、宿に戻る。
しばらくすると、トレッキングガイドがちゃんと姿を現した。
意外としっかりしたガイドかも。

そのガイドに連れられ、ネパールレストランへ。
モモと呼ばれるネパール風揚げ餃子。
今回、初めて食べるネパール料理だ。
うまい。日本人の口によく合う。

明日のトレッキングの打ち合わせを軽くすませる。
ガイドいわく、準備は万端。
よく食べて、よく寝ろと言われる。
モモがうまいので、次から次へと食べる。
この食事代もトレッキング代に含まれているのだ。食べるべし。
腹いっぱいになったところで、解散。

明日からよろしく~

本日はこれにて終了。
明日からいよいよトレッキングだ。
目標はエベレスト(を見ること)。
おやすみ。

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