4.バンコク最終日。10バーツラーメンとムエタイ

カオサンの10バーツラーメン

快適な目覚め。よく眠れた。やはりホテルは良い。
じゃんけんに負けて、エキストラベッドになったけど、それでも快適だ。
ゲストハウスとは比較にならない。

いかん、バックパッカーたるもの安ゲストハウスに泊まるべきじゃないのか。そんな思いが昔は確かにあった。それがバックパッカーの美学だ、と。
インドのバナラシで泊まったドミトリーは一泊100円以下だった。そのことを日本に帰ってから周囲に自慢げに話していたこともあった。
が、今では、まあ別に貧乏自慢してもしょうがないので、好きなように行動すればいいんじゃないのというスタンスにかわった。
好きなように動いて、好きなところに泊まればいいんじゃなかろうか。

さて、本日はバンコク4日目。
M君とBさんは本日でバンコクを発つ。それまでは一緒に行動することに。

まず、朝食。
カオサン周辺をうろうろしていると、「ラーメン」と日本語で書かれた看板を発見。
旅行者の間では有名な10バーツラーメン屋台だ。
スープは薄口なので、自分で味付けするスタイル。味はまずまずだった。

最近の動向はわからないので、ちょっと調べてみた。
さすがに16年もたっているわけで、その価格ではやっていないに違いない。
と思いきや、現在でも10バーツで絶賛営業中とのこと。
これにはびっくりだ。
ワッタナーさんの10バーツラーメンというようだ。
17年前もワッタナーさんだったどうかは記憶にないけれど、それにしてもいまだに10バーツとは恐れ入る。

ちなみに、タイの街中で普通にラーメン(クィッティアオ)を注文すると、30バーツから40バーツほどだ。
麺と具材の量が違うのだろうが、それにしても10バーツは安い。

これは今年にタイで撮影したクィッティアオ(バミーナム)。ワンタンと焼き豚が入って、40バーツ。
バミーナム

味付けは、定番の調味料4点セットとナンプラーで。
バミーナム

躊躇なくナンプラーをどばどば入れて、スプーン1杯近い砂糖をぶち込むのがポイント。すると、あら不思議、コクが出ているじゃありませんか、奥様。あらやだ、ほんと。
辛さはお好みで。

で、話を戻して、10バーツラーメンを食べていると、日本語を勉強しているという若いタイ人男性と知り合う。タウーサックさんと名乗った彼も、同じテーブルでラーメンをすすっていたのだ。
頭には、日本の某野球チームのキャップ。
ものすごく童顔なので、高校生くらいかと思いきや、すでに大学も出ているらしい。うーむ、タイ人の年齢はわからん。
日本語はかなり上手。日本に留学する予定だそうな。
話は盛り上がった。
どう見ても悪い人じゃないので、タウィーサックさんと一緒に行動することにした。
むこうは日本語の勉強、こちらはガイドが無料で手に入るのだ。ウィン・ウィンの関係。
ええやん。

旅の出会いと別れ

まずはBさんがまだ訪れていないワット・ポーへ向かう。
タウィーサックさんの先導で、大学内の抜け道を使い、あっさりとワット・ポーへ到着。こんな道があったとは。しかもワット・ポーの敷地内へは、裏の勝手口から、それこそ勝手に入っていった。
ああ、タダで入っちゃったよ。

勝手口周辺は、寺付属の小学校のようなところで、子どもたちがバスケで遊んでいた。
心底陽気な子どもたちだ。おそらくは孤児なのだろう、着るものはうす汚く、手足も痩せて細いが、幸せ無上といった感じで遊んでいる。それを見ているこっちまで楽しく感じさせられた。
リクライニング・ブッダ像を再度のぞいてから、ワット・ポーを出る。
勝手口が閉められていたので、堂々と表玄関から。

それからトゥクトゥク4人乗りでファランポーン駅へ。せまいトゥクトゥクの座席に4人は無茶だが、タウィーサックさんは慣れたもので半身の姿勢でうまく乗車していた。さすが現地のタイ人だ。
ファランポーン駅からBさんはタイ南部方面へ向かう。そのままシンガポールまでのマレー半島縦断旅行をするそうだ。
昨日知り合ったばかりだが、もうお別れ。
Mくんは、北部方面行きの列車に乗るとのこと。
初日のドンムアン空港から何かと縁があったが、ここでお別れ。

まさに旅は一期一会だ。そのことを痛感させられた。

二人を見送ったあとは、タウィーサックさんとチャイナタウンにあるホテルへ移動。
わたし自身は明日ネパールへ向かう。ドンムアン空港へはファランポーン駅から出ているローカル列車が安くで便利とのことなので、駅近のチャイナタウンに泊まることに決めていた。
NEW EMPIRE HOTELという、某ガイドブックにも載っている中級ホテル。一泊450バーツ。当時のレートで1700円くらいか。
普通のビジネスホテルといった風情。
またしてもプチ贅沢である。

どうせなら台北旅社にでも泊まれよと言いたいところだが、この当時のわたしはバックパッカー情報をほとんど持ち合わせていなかった。インターネットもやってなかったし、その手の本も読んでいなかった。情報源は某ガイドブックこと「地球の歩き方」のみ。
まあ、あとは行きあたりばったりというのが、当時からモットーだった。
というか、調べるのが面倒なだけだったのかも。

さて、ホテルに無事チェックイン。
ここでタウィーサックさんともお別れだ。
感謝の言葉を伝える。

コップンカップ

日本語の達者なタウィーサックさんとは対照的に、こっちの知っているタイ語はそれだけだった。
これ以来、タウィーサックさんとは会っていないが、無事に留学を済ませたのだろうか。ひょっとして今は日本のどこかで生活しているかもしれない。
楽しい国際交流となった。

ムエタイ観戦

ホテルで一休みしてから、出かける。
最後の夜はムエタイを観戦することに決めていた。
場所はルンビニー・スタジアム。
地図で見ると、ファランポーン駅を東へ向かえば一本道で行けるようだ。

よし歩くか。
が、1時間以上かかった。
遠かった。

スタジアム前はすごい人だかり。
チケットは入口付近に赤いジャケットを羽織った人がいて、個別に販売しているようだった。システムがよくわからないが、リングサイド最前列のチケットが940バーツと言われた。3500円ほどか。タイの物価にすれば高い。ぼられているのかもしれない。
まあ、日本のキックボクシングの試合を最前列で見るなら2万円ほどするはずなので、そう考えると、本場のムエタイをその価格で見られるのは安い。
そう思うことにして、チケットを購入すると、そのままリングサイド席まで案内された。

本当にリングサイト最前列。リングと観客席のあいだには、審判用のイスがあるだけ。

ムエタイ

後ろを見渡すと、金網でしきられた奥のエリアに地元タイ人の男たちが密集していた。一番安い席なのだろう。
試合が始まると、その男たちは金網にしがみつき、怖いくらいの殺気で声援を飛ばしている。ローキックや首相撲からのひざ蹴りが決まるたびに、「オイ! オイ!」と図太い声が上がる。
第3ラウンドあたりから、さらに熱気はヒートアップ。最後には大熱狂と化していた。
そう、ムエタイは賭けの対象となっているのだ。庶民たちのささやかな娯楽だ。
試合自体は、K1を見慣れている日本人からすれば、ちょっと単調な展開。ノックアウトは一切なし。地味なローキックと首相撲の応酬。すべて判定決着だった。
だけど、目の前での見るムエタイはすごい迫力だった。
それにも増して、背後から感じる観客たちの熱気と迫力がすごかった。
これだけでもルンピニー・スタジアムまで足を運んだ価値があったというものだ。

帰り道は、さすがに遠いのでバイクタクシーを利用。
初めて乗ったが、とても早くて便利。でもとにかく飛ばすのでスリル満点だった。

★タイのバイクタクシーについて★
タイ語でバイクのことを「モトサイ」と呼ぶ。モーターサイクルがなまった形だ。
街中の至るところにバイクタクシー乗り場がある。小さな路地の入口から、コンビニ前、大きなショッピングセンターまで、石を投げればモトサイに当たるんじゃないかというくらい、そこらじゅうに乗り場がある。
タイ人はとにかくモトサイが大好きだ。
小さな路地奥から大通りに出るまでのほんの数100メートルの距離でもモトサイに乗ってしまう。
日本人からすれば、目と鼻の先の距離なのに。
たしかに炎天下で歩くのはつらい。それはわかるが、どう考えても歩ける距離のはずだ。でもタイ人はモトサイに乗ってしまう。これがタイ人スタイル。カンボジアやベトナムでも似たような状況なので、東南アジアスタイルと呼んでもいいかも。
基本的な初乗り運賃は20バーツから。あとは大まかな距離によって、ドライバーが料金を決める。
外国人とみるとふっかけてくることもあるので、事前に料金交渉した方が無難。
というか、危ないので、大通りを疾走するようなルートの場合はあまり乗らないほうがいいかも。
バンコク名物の交通渋滞を避けるにはとても便利な乗り物だけど、車列の中を縫うようにしてすり抜けしていくので、やっぱり危ない。

10分弱で無事にチャイナタウンのホテルに帰還。
料金は100バーツだった。かなりぼったくられたかも。まあいいか。
明日は朝が早いので、すぐに寝ることにした。

これにて、バンコク観光はすべて終了。

振り返ってみれば、それほどあちこち観光したわけではない。
寺も2つしか見ていない。
繁華街にも出かけていない。
見たものと言えば、カオサン周辺とチャイナタウンと死体博物館くらいなものだ。
それでも、充分に満足できた。
異国の雰囲気と、新たな出会いが楽しかったのだ。

旅は一期一会、旅は道連れ、旅はなんとやら。
まあ、なんでもいいが、とにかく実り多きバンコク4日間だった。

明日からネパール、カトマンズだ。

セントラセントラルステーションホテル (Centra Central Station)
セントラ中央駅ファランポーン
ファランポーン駅至近にある新しいホテル。非常に評価が高い。綺麗すぎて、チャイナタウンの雰囲気に合わないような気がするのは、古いタイプのバックパッカーの悪い癖か

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Agoda

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