7 スローボートでメコン川下り。パクベンへ

2012年5月 タイ・ラオス周遊旅行7

フエサイからルアンパバーン行きスローボート

ルアンパバーンまでのスローボートだが、これは一泊二日の行程となる。
初日はパクベンまで行き、そこで宿泊だ。

スローボートの出航時刻は午前11時。送迎バスは10時とのこと。それまではのんびりと過ごす。

ゲストハウスの目の前にパン屋があった。自前の窯をもつベーカリーだ。ふたつで1万キープ。100円。
元フランス植民地だけあって、ラオスはパンがうまい。このあたりはタイとは違う。外資系チェーン店をのぞいて、タイのパンはあまりおいしくない。タイで一番おいしいパンは山崎パンだったりする。

送迎バスが来た。というか、ただの荷台付きトラック。タイで言うところのソンテウに近い。
ボート乗り場近くの事務所で降ろされる。ここで他のグループと集合するとのこと。
事務所の前の道路。未舗装の田舎道。

スローボート

事務所には、小さな商店が併設。暇なのでコーヒーを注文。
タイ語でもラオス語でも、コーヒーは「カフェー」という。「こーひー」と言ってはいけない。とりわけ若い女性相手に言ってはならない。理由は有名なのであえて言わない。
コーヒーはただのネスカフェのインスタントだった。20バーツ。

ついでに昼飯用にサンドイッチを用意してもらった。30バーツ。
前述のとおり、ラオスはパンがうまい。バゲットを使用したサンドイッチはラオス名物だ。同じくフランス植民地であったベトナムでも、バゲットがうまい。こと食べ物に関しては良き遺産を残したのではなかろうか。少なくとも旧イギリス植民地に比べると雲泥の差である。

ぼちぼちの他のグループが集まってきた。ほとんど欧米人バックパッカーだ。一人だけ日本人女性がいた。
簡単なブリーフィングを受けたあと、歩いて船着き場へ。

船着き場に到着。続々と集結するバックパッカーたち。

スローボート

すでにボートは桟橋に横付けされていて、乗りこむことができた。

ボートはこんな感じ。スローボートときくと、大型フェリーを想像してしまうが、実際は木製のポンポン船に毛の生えた程度。
スローボート

船内には、取り外された日本の中古車のシートがそのまま無造作に並べられていた。こんな再利用の方法があるなんて思ってもみなかった。
シートには番号が書いてあり、指定された席にすわる。まあ空いていれば、どこに座ってもかまわないだろう。このあたりは限りなくいい加減である。

自分の席についたものの、一向に船が出発する様子はない。
外に出て一服。

この階段の上が、正規のチケット販売所。トイレや商店もある。
スローボート

出航

予定時刻を大幅に過ぎて、ようやくボートは動き出した。すでに正午だ。のんびりしている。
ボートの動きはそれ以上にのんびりとしたものだった。

とにかく遅い。スローボートの名に恥じぬスローモーションぶり。
こちらものんびりと船旅を楽しむのがよい。

スローボート

観光客はそれぞれ好き勝手に行動している。
スローボート

写真を撮ったり、トランプをはじめたり、船首の部分に寝転がったり、本を読んだりとさまざま。
もちろんスローボートは地元の人の移動手段としても利用されている。ただ人数はそれほど多くない。全体の2割くらいだろか。

ボートはひたすらメコン川を進む。
山々の稜線がうつくしい。緑が映える。
スローボート

川は汚い。どこも茶色く濁っている。すべてを呑み込むメコン川だ。
スローボート

たまに川岸に立ち寄って、人やモノの乗り降りがある。やはりボートは川沿いに住む住人にとって重要な移動手段だ。
スローボート

見送りにやってきた子どもたち。かわいい。
スローボートスローボート

食事休憩はないので、各々持参した食料をたべることになる。
小さな売店がボートの片隅にあるので、カップラーメンやお菓子、ジュースやビールは購入可能。ちょっと高い。あらかじめ購入しておくのがいいだろう。

地元の人は、食べたあとの袋やカンもすべて川に放りなげる。
トイレもある。たぶん垂れ流し。すべてはメコン川に呑み込まれるのだ。

それにしても暇だ。
本を読んだり、昼寝をしたりして時間をつぶす。
たまたま横にすわったカナダ人女性が、以前日本で働いたことがあり日本語がしゃべれた。現在はタイを拠点にアジア中を旅してまわっているそうだ。うらやましい。

パクベンに宿泊

6時間ほどかかっただろうか、ボートはようやく本日の目的地であるパクベンに到着した。
時刻は夕方の6時。そろそろ日が暮れかかる時間帯だ。

今晩はここパクベンで一泊。明朝、再スタートしてルアンパバーンまで行く。

10年前、スピードボートに乗ったときは、パクベンでは食事休憩で15分だけ滞在しただけなので、実質的には初めてだ。

宿の手配まではしてくれないので、自力で探さねばならない。が、船を降りたところに、客引きがうじゃうじゃと待ち構えているので、適当についていけばよい。気に入らなければ断って次を探せばいいだけ。
乗客たちは三々五々散っていった。

一人の客引きについていく。案内されたのは、ちょっと坂の上にある新築のゲストハウス。

スローボート

エアコン無しのファンのみ。新築だけあって、室内はとても清潔。ベッドも大きいし、シーツもきれい。風呂場も大きい。窓からはメコン川が見える。
いいね。一泊300バーツと、ちょっと高めの設定ながらも、泊まることにした。

ただ少し気になるのが、窓に網戸がないこと。木の窓枠には隙間が多く、虫の侵入が気がかりだ。まあ大丈夫だろう。

ベッドの上に蚊帳がついているので、念のため、広げておいた。
スローボート

荷物を置いて、町へ出る。
メイン通りしかないが、まずまず賑わっている。新しく建てられたゲストハウスが多そうだ。

スローボート

でも少し進むとこんな感じ。
どうやらこの辺りには山岳民族も多く暮らしているらしい。

スローボート

WIFIが無料利用可能だというレストランに入って食事。
ガパオガイ(鶏挽肉のホーリーバジル炒め)とビールを注文した。ビールはもちろん「ビアラオ」。ラオスのビールは意外とうまい。
でもガパオはあまり辛くなく、味付けもいまひとつ。ラオス料理は、大筋ではタイ東北部料理と同じなのだが、味のレベルはタイの方が上だと感じた。

レストランの人にWIFI利用を申し出ると、わざわざルーターの電源をつけてくれた。節電のため利用時だけ電気をつかうのだろう。ラオスの電力事情はとてつもなく悪い。
最低限の用事だけ済ませて、ネット閲覧終了。

のんびりとビールをのむ。
それにしても虫が多い。明かりという明かりに大量の羽虫などがたかっている。ちょっと気持ち悪い。

レストランを出て、ちょっとだけ通りをぶらぶら。
パクベンの通りを一人で歩いていると、どこからともなく怪しげな男が寄ってきて、あるブツを見せられた。 ゴールデン・トライアングルで有名なアレだ。形状はさまざまだが、葉が多い。

だがここで警告。絶対に手を出してはいけません。いくら値段が日本の末端価格の何10分の1くらいだとしても、ダメなものはダメなのである。以上警告終り。

暗闇の決闘

あたりはすっかり暗闇。もはやメコン川などまったく見えない。
ゲストハウスに戻る。ドアを開けて、電気をつける。

んぎゃあ~~~

部屋の中は、虫の巣窟と化していた。
小さな羽虫は言うに及ばす、2センチほどの昆虫も床や壁のあちこちにへばりついている。
特に蚊帳の表面に多い。白地だけに集まりやすいのだろう。しかもよく見ると、蚊帳に穴がいくつも空いていて、その隙間から侵入した虫どもが、シーツの上にまで何匹を押し寄せていた。

最悪や。

どうやって寝よう。
まず蚊帳の修復だ
穴が空いている個所付近の網をねじってから結び目をつくる。さらに洗濯バサミで補強。大きな穴にはティッシュや紙切れでふさぐ。
苦労の末、なんとか穴はなくなった。
シーツの上の虫も排除。とりあえずベッドからはほぼ虫はいなくなった。一安心。

だが、部屋の中にはまだ虫が多数生息。
床を歩くたびに、虫を踏んでしまう。サンダルの下でばりっと殻が割れるような音がする。ああ気持ち悪い。

と、突然真っ暗に。
停電だ。
踏んだり蹴ったりとはまさにこのこと。
もういや。
勘弁して~。

停電はすぐに元通りになったが、虫との壮絶なバトルは続いた。
だが、人間に勝ち目はない。
風呂場へ逃げこむ。ここまで虫は侵入していなかった。

ホットシャワーもちゃんと出た。タオルも清潔。気持ちいい。
戦士のつかの間の休息。

ふたたび戦場へ。
いや、無益な戦争は終りだ。
電気を消して、すばやく蚊帳の中にもぐりこむ。しつこく潜入していた虫兵を排除。

もう知らん。寝る。
明日は平和になりますように。

再度警告。パクベンでは売人より虫に注意せよ。

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