5 ゴールデン・トライアングルへ。オピウム博物館見学。

2012年5月 タイ・ラオス周遊旅行5

チェンセンの朝。
夜通し降り続いた雨もようやく上がったようだ。

今日の予定は、午前中にゴールデン・トライアングルを見学。午後からチェンコンに移動。
あまりのんびりしている暇はない。

チェンセンからゴールデントライアングルへ

とりあえずコンビニで朝食でも買おうと宿を出ると、ちょうどゴールデン・トライアングル行きのソンテウが停まっているではないか。ちゃんと英語で「GOLDEN TRIANGLE」と表記されている。間違いない。
腹がへっているが、次のソンテウの時間もわからないので、飛び乗ることにした。

2列シート(お忘れの方がいるかもしれませんが、ソンテウとはタイ語で2列のことです)はタイ人でほぼ満員。というか、行商のおばちゃんが、生魚や野菜などを大量に持ちこんでいた。まさに生活の足だ。
あと欧米人の女性旅行者が一人座っていた。

ソンテウはすぐに動き出し、メコン川に沿ってひた走る。
川のにおいと、魚の生臭さと、隣に座った金髪女性の香水とがまじわって、ソンテウは異国情緒満載である。
ほどなくゴールデン・トライアングル到着。

ドライバーがわざわざ運転席から降りてきて、知らせてくれた。料金は20バーツ。ドライバーに手渡しすればよい。欧米人旅行者もここで降りて、さっさと歩いていった。

ゴールデントライアングル

ゴールデントライアングル

約10年ぶりのゴールデン・トライアングル訪問となる。

あれ、こんなに栄えてったけ?

記憶によれば、ほとんど何もない単なる川べりだったはずだが。
周囲には、大きな寺院。巨大な仏像もある。

ゴールデントライアングルゴールデントライアングル

反対側には土産物屋がこれでもかと軒を連ねている。レストランも多い。
ゴールデントライアングル

違う。こんなに栄えてなんていなかったぞ。
しょぼい食堂と土産物屋が数軒あった程度だったはず。
観光客もほとんど見かけなかった。

でも、今は大型バスが乗りつけるほどの繁盛ぶり。
むう。この10年でのタイの発展ぶりにはおそれいる。

まあ、いいか。
とりあえずコーヒーでも飲もう。
小さな商店でホットコーヒーを注文。ネスカフェのインスタントだった。ついでに朝食代わりのビスケット。20バーツ。

ほっと一息。

じっくりとゴールデン・トライアングルを見つめる。
タイとラオスとミャンマーの三角地帯。さらにその向こうに中国。
そりゃあ簡単に麻薬が運びこまれるわけだ。

ゴールデントライアングルゴールデントライアングル
ゴールデントライアングル

周囲を散歩。
大きな寺を発見。これは確か10年前もあった。参道を登るのがつらそうなのでパス。

ゴールデントライアングル

オピウム博物館見学

さらに歩くと、「オピウム博物館」を発見。

ゴールデントライアングル

これだ。ここに来たかったのだ。10年前はなぜかスルー。
正確には「212 HOUSE OF OPIUM」というようだ。

入場。絵葉書が1枚もらえた。
まずゴールデン・トライアングルの説明から。

ゴールデントライアングル

ついでオピウム(阿片)の歴史。
ゴールデントライアングル

ふむふむ。
以下要約。

オピウムは地中海原産で、かつては医薬品としても使われていた。その後アレクサンダー大王がインドと中国にオピウムを持ちこんだ。時代はさらに下り、イギリスが中国との貿易にオピウムを使用するようになり、阿片戦争へと発展。19世紀の終わりから20世紀初頭にかけて、山岳民族が中国からタイ、ラオス、ミャンマー国境付近に持ちこんだことにより、ここゴールデン・トライアングルでオピウムが栄えることとなった。

なるほど。
元々この地がオピウムの原産地だったわけではないんだ。はるかギリシャから中国を経由して、この辺鄙な山奥まで到達し、歴史に名を残す。歴史というのは実におもしろい。

続いて、その山岳民族の紹介。首を長くする装飾品で有名なカレン族もいる。
ゴールデントライアングル

山岳民族の山村での生活。
ゴールデントライアングル

実は10年前にタイ北部を旅行した際に、トレッキングで山岳民族の村を訪れたことがある。さすがに自家発電の電気などはあったが、まさに山奥の秘境といった感じだった。ちょっとその時のことを思い出す。

次の展示はオピウムについて。
オピウムはケシから作られる。
ゴールデントライアングル
ゴールデントライアングル

オピウムを量るための器具。
ゴールデントライアングル

計量用の重し。芸術品の域である。
ゴールデントライアングル

中国式の吸引パイプ。
ゴールデントライアングル

吸い方指南がはじまる。

まずは小さく削ってから炒る。
ゴールデントライアングル

次は炙る。
ゴールデントライアングル

それからパイプにセットして吸引。
ゴールデントライアングル

極楽の世界へ。
ゴールデントライアングル

そして最後は檻の中へ。
ゴールデントライアングル

ゆめゆめ手を出してはなりませぬぞ。

モルヒネとヘロインの製造過程もばっちり展示。
ゴールデントライアングル

だから手を出しちゃだめだって。

しかしまあ、オピウムからヘロインは製造されるわけで、そのヘロインの拡散に大きな影響を与えたのが中国国民党軍、CIA、麻薬王クンサーだ。さすがに中国国民党軍やCIAに関する展示はなかったが、クンサーについての展示は多かった。

博物館の2階は、山岳民族に関する展示がメインだった。今日ではケシの栽培をやめてタバコを栽培している村もあるようだ。

本当かなあ。あやしいなあ。だって、ケシの花なんて勝手に育つものだしねえ。10年前に山岳民族の村を訪れた際には、道中で鮮やかな色の花をたくさん見た気がするが、きっとあれは違う花だ。うん、そうだ、そうに違いない。長老っぽいおじいさんがパイプで吸っていたのも、ただのタバコだったに違いないのだ。展示写真と似たようなパイプだったけど、目の錯覚だろう。

まあ10年前の話なんで、現在は不明だが。

といった感じで個人的には大満足のオピウム博物館だった。

博物館を後にして、軽く昼食。
これにてゴールデン・トライアングル観光終了。
この10年の時の流れを感じたゴールデン・トライアングルだった。

いくつかゲストハウスやホテルがあるので、一泊してみるのもありかも。観光リゾート地として開発しているようだ。たしかに、川と山に囲まれているので雰囲気はいい。
くれぐれもオピウムには手を出さぬよう。

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黄金の三角地帯でのんびりしよう。ゲストハウスもあるよ。
観光客向けのカフェやレストランもあるので滞在に不便はなさそう。

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帰りのソンテウを待って、チェンセンに戻る。

ラオスとの国境の町、チェンコンへ向かうことにしよう。

関連図書

山岳民族とクンサーと阿片に関する本で断トツにおもしろいのが、これ。阿片中毒になりかけてしまう著書がすごい。旅行者としては、タイからミャンマーに密入国するあたりがスリリングだ。

麻薬全般に関しての入門書はこちら。学術的に書かれており、客観的な知識が身につく。

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