昔撮影した旅行写真のネガフィルムをデジタル化

昔の写真はみんなアナログ

今でこそデジタルカメラが当たり前の時代となったが、わたしが海外旅行をはじめた1990年代後半では、まだまだデジタルカメラは一般的ではなかった。

あるにはあったかもしれないが、庶民には高嶺の花。手の届かない高級品だった。

当然使うのは昔ながらのフィルムカメラ。それもなるべく安いやつ。
フィルム自体はそれほど高くなかった。でも、フィルムの現像代が意外とばかにならない。
海外に行きはじめの頃はついつい嬉しくて、たくさん写真を撮影していた。それで、帰国後に現像に出して請求書を見てびっくりすることになる。

というわけで、海外旅行を繰り返すたびに、だんだんと写真を撮る機会は減っていった。
そもそも、思い出なんか一かけらも残さないくらいの勢いがかっこいいのだ、と粋がっていたロックンロール野郎だった。
写真なんて、自分の心のネガに焼き付けておけばいいのだ。
忘れてしまったら、しょせんその程度のこと。
写真を撮るために旅行しているわけじゃないし、思い出づくりのために行動するなど、後ろ向きの生き方そのものじゃないか。

まあ、でもどんなに強がったところで、人間の脳細胞は日々老化していくわけで、記憶も頭髪も薄れていく一方だ。
そんな時、昔の旅行写真をながめていると、胸に甘酸っぱいものが込み上げてきたり、若かりし頃のおのれの頭髪のふさふさぶりに郷愁を感じたりするものだ。

写真も悪くないよね。
うん、悪くない。
実に軟弱な元ロックンローラーなのであった。

しかしここで問題が出てくる。
記憶だけでなく、プリントやネガも色あせてゆくのである。

諸行無常。すべては無へと収斂していく。
それが世のならいとはいえ、あまりにも無情。
理論上は決して劣化しないデジタル化しておくのが無難ではないのか。
そうすれば旅行記ブログに画像をアップすることもできよう。

よし、これもいい機会だ。
昔の写真をデジタル化しようではないか。

昔の写真をデジタルデータ化する

というような無駄に長い前置きをへて、いよいよ、本題。
昔撮影した写真をいかにしてデジタル化・CD化すればいいのか。

写真の枚数は全部で500枚ほど。
幸いにも当時のネガはすべて保存してある。現像したプリントは、一部紛失しているものの大部分はそのまま置いてある。

デジタル化 (2)

さて、どうすればよいのか。
いろいろ調べてみた。

現像した写真をそのままデジタル化

最初に考えついたのが、現像した写真をスキャナーで取り込むこと。
複合プリンターのスキャン機能を利用すれば可能ではないのか。

結論からいえば可能である。が、これはスキャンの性能がものを言う。安物スキャナーでは厳しいようだ。しかも、色合いなどの補正がかなり必要とのこと。
写真のほこりなどをふき取ってきれいにしてから、1枚1枚スキャナーにセットして、パソコンに取り込んで、補正していく。
それを500回。
無理だ。

ネガから直接デジタル化

ついで探したのが、フィルム・スキャナーという専用の機械。
これはネガから直接デジタル化できるというすぐれものだ。
たとえばこれ。
一台5000円程度のお手頃価格。

もう少し機能がすぐれていそうなのが、これ。

でも、結局は一枚一枚自分でチェックしながら作業を進めなくちゃいけない。面倒だ。
呼吸をするのも面倒だと感じるくらい、ずぼらなわたしには到底無理。

とにかく枚数が多いけど、時間もたっぷりあって忍耐力もあるという人は、このフィルム・スキャナーを使うのもありだと思う。一番安上がりな方法だ。

業者に任せる

で、時間も忍耐力もないわたしは、結局、プロにまかせることにした。
これもいろいろ調べてみた。

おおむね、フィルム一本あたり300円から500円くらい。
解像度などの違いで値段に開きがある。
ネガを送れば、完成品を送り返してくれる業者もある。
なお、ネガフィルムが失われていて、写真から直接デジタル化する場合は、1枚50円ほどかかるようだ。
実際に使ったのは、こちら。

カメラのキタムラ

たまたまキャンペーン中で、フィルム1本あたり304円。通常価格はネガ1本あたり380円。
フィルムの合計が16本だったので、4864円となった。
カード払い。マイレージもたまった。

ただし、店頭受付け、店頭受取のみ。近くに店舗がない人は少々面倒だ。
そういった人は発送対応の業者を利用しよう。

ここならフィルムを送るだけでプリントしてくれるし、ネガを紛失していても写真からデジタル化してくれるようだ。
アオヤギ写真工芸社

できあがり

連休を挟んだので3週間ほどかかるかもと言われたが、2週間ほどで完成したとの連絡が入った。

できあがりがこんな感じ。

デジタル化 (1)

CD-Rと、一覧が見れるインデックスカード付き。
CDは合計4枚におさまった。
これは自分の好きなように指定できるので、あらかじめネガを整理しておくと、あとあとわかりやすい。
わたしは適当に頼んだので、PCに取りこんでから整理するのがちょっと面倒だった。

ちなみに、JPEG形式で写真データ1枚あたりの容量は、370KB前後。大きさが1523×1074ピクセル。解像度72dpiとなっていた。

さて、出来具合のほうだが、やはり古いネガだけあって、多少くすんでみえる。
ムラも出ている。

スフィンクスさんも、心なしかブルーな表情。鼻もげちゃってるよ。
スフィンクス

元々のカメラとフィルムが安物だったので、まあこんなものかといったレベルだ。
逆にこのガンジス川の写真なんか、いい雰囲気が出ている。まるで現地で購入した1枚10ルピーの安っぽい絵葉書のようだ。
ガンジス川

まとめ

特にカメラオタクではないので、個人的には満足している。
あっという間に、デジタル化終了。
やってみれば、簡単そのもの。長年の懸案が一気に解決した。

時間のある人や、なるべく節約したい人は、フィルムスキャナーを購入して自力でやるのがベター。
業者に頼むと、ネガごとの料金となるケースが多く、不要な写真まで一括でデジタル化されてしまいその分、カネがかかってしまう。
自力でやるなら、自分が欲しい分だけを選んでデジタル化できる。

無事に昔の旅行写真がすべてデジタル化できた。
パソコンの大きなモニターで昔の写真をながめては、そういやこんなところまで行ったよなあと、感慨にふけってしまう。人間の記憶力の不確かさを実感する。

失われた記憶を取り戻す旅に出かけよう。

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